昭和堂には店員が二人います。

今回はそのうちの一人、子どもたちから「ヒゲじい」と呼ばれて親しまれている「森山さん」についてのお話です。

「ヒゲじい」こと「森山さん」は、子どもたちから欲しいお菓子の要望を聞いてそれを仕入れてくれたり、子どもたちが居心地よく過ごせるように休日返上でベンチを自作してくれたり、子ども思いの優しいおじさんですが、実は凄まじい経歴の持ち主です。

森山さんは、もともと時計デザイナーとして活躍された後、「公文教育研究会」で30年以上知育玩具の企画・開発・制作をしてこられた方なのですが、森山さんが開発したおもちゃには、皆さんも一度は目にしたことがあるような名立たるヒット商品がたくさんあります。

赤ちゃんの五感を刺激する「くるくるチャイム」

楽しく日本地図を覚えられる「日本地図パズル」

そして何と言っても、日本を代表するプロ棋士・藤井聡太さんが幼少期に将棋のルールを学び、そのルーツになった「スタディ将棋」を開発したのも森山さんなのです!

さらに、森山さんは長年のおもちゃ開発で培った経験と知識を生かして、還暦を過ぎてから「(株)サンモリッツアーツ」という会社を起業しました。そこでも、森山さんは独創的なアイデアと発想でいくつも魅力的なおもちゃを開発されています。

例えば、直方体と円柱の木製ブロックにプラスチック製のジョイントパーツを組み合わせることで、珍しい曲線の形や回転の動きを作り出すことができる「アーツブロック」

特別支援教育の現場でも活用され、ワーキングメモリーの育成や学校で板書を写す力にも繋がる「パタイル」

中でも一押しは、大手児童館や学童に導入され、公立小学校にもプログラミング教材として導入された「ディノバーン」というパズルゲームです。

こちらは7つのピースを組み合わせてパズルを完成させることで、出来上がった模様がQRコード(正確にはARマーカー)になり、専用アプリで読み込むと33種類の恐竜がARで画面上に飛び出すという、特許取得済みの他のどこにもない画期的なパズルです。

これらの森山さんが開発したおもちゃは「学びと遊びを融合」しながら、子どもたちの非認知能力を育てるという塾のコンセプトに合わせて、「平成塾」でも大活躍しています。

次に「ヒゲじい」を見かけた際には「この人が有名なおもちゃをたくさん世に送り出した人なのか!」と「ヒゲじい」の輝かしい経歴に思いを馳せてみてください。

昭和堂のヒミツ その1

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